今月の食材:浜名湖で水揚げされる「鱧」

京料理に代表される味覚の鱧ですが静岡西部地方、遠州灘の福田港、舞阪港でも天然の鱧が水揚げされています。これまで遠州灘で水揚げされた鱧は関西地方への流通が非常に多く出荷されていました。鱧は白身魚ではありますが、脂質が非常に高くビタミンA、ミネラル、カルシウムを豊富に摂取できることから地産地消ということで地元の浜名湖周辺でも多くのお客様に提供することとなり、認知度も高くなってきました。

本日は鱧と秋の代表的食材でもある松茸を使用した1品を紹介させていただきます。

「鱧と松茸の挟み焼き」

1、鱧はおろした後骨切りし薄塩をあて、松茸の大きさに合わせ包丁する。
2、包丁した鱧を3同割(薄口1、酒1、味醂1)に洗うようにさっと漬けこむ。
3、松茸はそうじし、半分に包丁し、軸に鱧をかぶせ、串打ちする。
4、焼あがりに3同割の漬け地で1度かけ焼きし、酢立を添える。

鱧

松茸

素材の旨味を楽しむことのできる秋の1品ではないかと思います。

ポスター

また、浜名湖ロイヤルホテルでは、「和の鉄人」としても有名な「中村孝明」氏をお招きし、国際日本料理協会の理事を務める和食料理長 藤口格とのコラボレーション企画「観月の宴」を開催いたします。

日付: 平成27年 9月27日(日)
会場: 浜名湖ロイヤルホテル 2F ロイヤルホール
開場: 18:00~
開宴: 18:30~
料会: お一人様 15,000円
※料金にはお食事、お飲み物、サービス料、消費税が含まれております。


旨い酒ここにあり『宮里酒造所』

那覇市に戦後すぐに建てられた小さい赤瓦屋根の建物が宮里酒造所です。
宮里酒造の泡盛は『春雨』という名前で統一されています。
春雨のラベルはめでたい物を全部いれてあります

今日頑張った人は、明日の夢を見るために飲んで欲しいと
そう思って作ったのが春雨のラベルである

那覇に戻ったらなんにも残っていない、復興させたいけど
資材がない、道具がない、建物もないどうしたらいいか!
なんにもないけども、
季節だけは戦争の前と同じように巡ってくれる!
降り注ぐ雨は建物もないからとってもつらい、けど恵と考えよう

『春は希望、雨は恵み』 希望と恵みがこの地に再びもたらされる
ことを願って名付けたそうです。

宮里徹社長は、まだ泡盛が本土に知られていない頃、毎週のように本土へ出向き、料理に合う、料理の引き立て役になる泡盛作りを研究し続けています。春雨は、オークションで、とんでもない高値になったりしますが、社長は決して望んでなく適正価格で美味しく飲んでいただければそれが幸せですと仰っています。

『古くも香り高く 強くもまろやかに からくも甘い酒』
泡盛の魅力を見事に言い表したこの詩もまた、宮里徹氏の作品です。

春雨のラベル

宮里酒造訪問宮里徹社長 宮里徹社長と会長 皆で記念撮影 至福の試飲工場内宮里酒造所ここにあり

泡盛と沖縄郷土料理

春雨をふんだんに使用して作った『豆腐よう』と 春雨ゴールド 30度

春雨をふんだんに使用して作った『豆腐よう』と春雨ゴールド 30度

沖縄もずく豆腐和え  ポン酢にて

沖縄もずく豆腐和え ポン酢にて

どぅるあかしー

どぅるあかしー

レシピ
豚バラ300g 生椎茸200g きくらげ50g 平天200g 筍200g
根芋150g 田芋1kg 野菜スープ 3300cc 泡盛60cc 薄口10cc 塩5cc シードオイル30cc ラード45cc

沖縄野菜である、田芋を蒸してあたり鉢でつぶして、具材をいれ調味料で
味を整えた郷土料理です。


フルーツ王国岡山を代表する果物「桃」

秋に土作り、年が明けると選定、摘蕾。
そして人工交配を経て桃が収穫されます。

桃の受粉 桃農家の方と 沢山の清水白桃 剪定が大切

一個ずつ袋かけ(受粉)の作業を行うことで白く皮のやわらかい桃になります。

色々な品種がある中でも代表的な清水白桃。
初競りで一個一万円くらいの値がつきます。

岡山の清水白桃 美しい清水白桃

今回はその清水白桃を使った料理を二品紹介したいと思います。

清水白桃と豆乳の冷たいすーぷ

白桃裏漉し 100g
豆乳 80cc
白桃 30g
赤ワイン 適量
グラニュー糖 適量
ココナッツオイル 少々
ラズベリー 一個
黒豆、ミント 1芽
  • 白桃は赤ワインとグラニュー糖で甲州煮にしておく。
  • 白桃の裏漉しを合わせ、ココナッツオイルを加える
  • 器に甲州煮を盛り付け、周りにすーぷをはり、ラズベリー、黒豆、ミントを天に盛り付ける。

すーぷ

白桃と赤ワイン相性もよく、農耕でさわやかな仕上がりのすーぷです。

清水白桃の天婦羅

白桃
天出し汁
  • 白桃は湯むきして種を残して果肉をそぎ取る。
  • 果肉を一口大に切り、薄衣にて、170℃の油で揚げる

天婦羅

シンプルな料理ですが、そのまま食べると口一杯に白桃の香りが広がり、天出し汁をつけて食べると、より一層甘味が感じられます。


今月の食材:「市山のわさび」

御提供:株式会社市山(http://wasabi-ichiyama.jp/eccube/html/)

当社のわさび商品は、伊豆天城産生わさびのみを使用しています。 わさびをきれいにするためには、1kgあったものを500gまで磨き込んでいきます。最高級の極上品にはわさびの王様の真妻を使用しています。

わさび畑わさび収穫わさび栽培

1.明治の初めごろから始まる 伊豆 天城山の湧き清水で育てたわさびは定植~収穫まで1年半かけてじっくり栽培しておりますわわさび棚の横には綺麗な上流の川が流れています。しかしこの水は使わず、一年中温度が変わらない、湧き水しか使わないそうです。とりあえず見学して肌で感じたことは、水が豊富な山々の中でも奥の急斜面で育つ山葵だから日本一なんだと思いました。

2.今回は、市山の山葵を使った料理お造りと山葵豆腐をご紹介致します。
旬の食材を市山のわさび達と共に!わさび豆腐

今月の食材:「葉酸たまご」

御提供:株式会社ファーマフーズ
料理提供:ハイアットリージェンシー京都、浜名湖ロイヤルホテル

しんたまご しんたまご

今月は葉酸を多く含んだ玉子「しんたまご」紹介します。

葉酸とは、人のDNAを形成する際に特に必要とされているサプリメントです。

妊娠中の女性が葉酸を多く摂取することで、胎児の発育に大きく影響が有ると言う研究結果が出ています。

その葉酸が通常のたまごの3倍量を含んだたまごがこの「しんたまご」です。

【葉酸たっぷり春野菜と葉酸たまごのディップ】

【葉酸たっぷり春野菜と葉酸たまごのディップ】  【葉酸たっぷり春野菜と葉酸たまごのディップ】 
蚕豆芽キャベツ、椎茸等筍、蕗 ①蚕豆、アスパラガス、ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ、椎茸は特に葉酸が多く含まれているので、蒸し上げる。②筍、蕪、菜の花、うるい、蕗、こごみ、うどは食材の味を損なわないようにボイルをする。③葉酸たまごディップはたまごの卵黄だけとりだしお酢、砂糖、塩を混ぜ合わせ湯煎にかける。
ほどよく固まった物をたまごの色がくすまない様に氷水で早めに冷やす。④ ①,②を綺麗に竹皮に盛り付ける⑤ ③をガラスの器に盛り付ける

盛り付けをした野菜と一緒にたまごのディップを添えて提供し、ディップを漬けて召上っていただく。

ディップ1 ディップ2

このしんたまごは、調理しても葉酸が損なわないのが特徴ですので出し巻き玉子やお寿司の錦糸玉子など火を使った料理にも最適な食材です。

料理1 料理2

今月の食材:「島根県宍道湖産白魚、京都府塚原産筍、福岡県産鍵蕨」の焚き合せ

御提供:佐武商店様 宍道湖漁業組合様

    菜の花
冬の終わりを告げる暖かな日差しが差し込み大地には新しい息吹きが芽生えるころ春の食材が旬をむかえます。

その中で、春の食材の産地ブランドにこだわり素材の味を活かした料理を紹介させて頂きます。
写真1     写真6

宍道湖産白魚:
  中国産が主流のなかで国産としても秘抄価値の高い食材です。
塚原産筍:
  生産者が土から拘って育てており、特に朝掘り筍は有名です。
福岡産鍵蕨:
  もちもちとした触感が他の蕨と比べ強いことが知られています。

<レシピ>
白魚①宍道湖産白魚
「一度お酒で洗った白魚を、(煮切り酒1合:味醂0.3合:梅肉15g)に30分ほど漬け込みます。漬けた白魚を並べてガーゼを掛け、15分ほど蒸しあげます。

筍②塚原産筍
「素材の味を損なわない程度に米ぬかで茹がき、鰹出しで焚き上げる」

鍵蕨2③福岡産鍵蕨
「灰あくを作り、熱湯に蕨と灰あくを入れ、お湯が冷めるまで寝かす。半日ほど水でさらしあく抜きをする。あく抜きした蕨を吸地八方地で焚き上げる。」

①,②,③を器に盛り付け、木の芽や桃花などを添える。

写真5


今月の食材:山田精油の“へんこの胡麻ねり”で作る焼き胡麻豆腐

御提供:山田精油様

胡麻豆腐は、精進料理でもよく用いられる古くから日本料理の代表的な調理法の一つです。
現在は、沢山の胡麻豆腐が販売されておりますが今回は、豆乳とニガリで作る“豆腐”が大豆の風味を味わさせるように、胡麻豆腐を、水と、葛後は、胡麻だけで、胡麻の風味を味わさせて醤油で食べていただく、実にシンプルで飽きない焼き胡麻豆腐の紹介をさせていただきます。

<レシピ>
へんこの胡麻ねり2:宮水10:葛粉2
* 宮水と葛粉を鍋に入れ、葛粉を研いでから強火で火をつけ、固まってきたら弱火に落とし30分程練る(量によって異なる)
上がる手前で胡麻ねりを入れてさっと火を通し流し缶に流して冷蔵庫にて冷ます。
翌日カットして焼き台にて遠火で焼き上げ温めた合わせ出しを掛け、山葵を天盛りとする。
<合わせ出汁>
出汁3 薄口醤油0.5 濃口醤油0.5 本味醂1

焼き胡麻豆腐

シンプルで飽きない 焼き胡麻豆腐

胡麻豆腐

焼き胡麻豆腐と同じ食材(へんこごまねり)を使用しています

練りごま

職人が培ったノウハウで、数種の胡麻をブレンド。特製の石臼でゆっくり時間をかけて挽くから、とろりとなめらか。

黒胡麻豆腐

へんこごまねり(黒胡麻)を使用しています

練りごま(黒)

職人が培ったノウハウで、数種の胡麻をブレンド。特製の石臼でゆっくり時間をかけて挽くから、とろりとなめらか。

へんこ一番絞りごま油

初代から受け継がれた味と香り。まさしく山田製油の礎。職人が細心の注意で炒りあげた胡麻を古式圧搾機で搾油した一番絞りのごま油です。圧搾から湯洗い、静置、精製まで約1ケ月の時間をかけて仕上げます。


今月の食材:正月に残った食材で作る蒸し料理

今月の道具スチコン対応耐熱食器シリーズ
御提供:株式会社山本市兵衞商店様

サイズ: Φ80mm×H77mm
容量: 190cc
耐熱温度: 200℃

漆器でありながら、耐熱! 大宴会でも温かい蒸し物が容易に提供が可能になりました。
尚且つ漆器なので熱くないのが最高!!
家庭でも、これがあれば、残った野菜を入れて蒸すだけでタジン鍋以上!取り分け要らず!!

海鮮蒸し寿司

お正月に残ったシャリを器に入れ鮮魚を、載せて蒸すだけで温かい海鮮蒸し寿司

野菜蒸し

炊き合わせを蒸してそのままお客さんの元へ、野菜味噌などのディップを添えて

茶碗蒸し

シンプルに茶碗蒸しにも最適

日本の食器は、陶器、磁器、漆器が中心に使われています。

陶器と磁器は、熱には強く頻繁に直接料理を器に盛り込み器ごと温めて料理を提供しています。

しかし、漆器物は熱には弱くその場その場で温めた料理を盛り付け、提供しておりましたので宴会など大勢の宴席では提供するまでに時間がかかり冷めてしまう問題が日本中のホテルや旅館で悩みの種でした。

しかし、今回の“スチコン対応耐熱食器シリーズ”は漆器物でありながら耐熱なので、温かいままお客様のところまで提供できるようになりました。

このことにより、料理人が作る料理にかなりの幅が広がることになります、その上、提供する際も器の周りは熱も軽減されているのでサービス員にも優しい器になります。

一般家庭でも、お母さんが家族に食事を提供するときも温かく美味しいうちに食べてほしいと皆が思っていることなので家庭でも大活躍する一品です。