伝来の手作業を、頑固なまでに守り続ける、へんこ山田製油

体の弱かった創業者が、玄米正食で健康を取り戻したこときっかけに「世の為になる食品を」と作りはじめたごま油。丁寧にひとつひとつ手作業で仕上げる、当然ながら添加物を使わず、産地にこだわる美味しいごまを愛する貴重な生産メーカーです。最初にお伺いしたのは、京都は左京区にある山田製油さんの工場と隣接するごまを使ったイタリアン料理を手掛ける「ピッコロモンド・ヤマダ」さんです。同店のグランドシェフ勝山久徳さんのお料理は、お肉や魚、採れたての地野菜を、ごまの風味や旨味でよりおいしく引き立てるイタリアンで、 石釜で焼いた熱々のピッツアは、生地にたっぷりとごまを練り込んで香ばしく。クリームソースには、コクのある練りごまを。そしてサラダには、風味高い金ごま油をと、それぞれの素材に一番合う、山田製油の「ごま」を使っているまったく新しいイタリアンです。ゆったりとした空間で、ゴマ油とイタリアンの絶妙なフュージョンを楽しんだ後、続いて、山田製油さんの工場を拝見いたしました。案内は、工場でごま製造に携わって10年の営業主任・中井亮さんです。小さいながらも、合理的にそして衛生的な工場は、閉所生産工場の高効率化を絵にかいたような素敵な工場です。商品に応じた石臼のゴマする機械から最新鋭の放射能測定装置など美味しさの追求に加えて安心安全への配慮を最大限行っている工場でもありました。

そして、何よりも工場員の皆様が笑顔で丁寧に作業されていたことが印象的でした。


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