伝来の手作業を、頑固なまでに守り続ける、へんこ山田製油

体の弱かった創業者が、玄米正食で健康を取り戻したこときっかけに「世の為になる食品を」と作りはじめたごま油。丁寧にひとつひとつ手作業で仕上げる、当然ながら添加物を使わず、産地にこだわる美味しいごまを愛する貴重な生産メーカーです。最初にお伺いしたのは、京都は左京区にある山田製油さんの工場と隣接するごまを使ったイタリアン料理を手掛ける「ピッコロモンド・ヤマダ」さんです。同店のグランドシェフ勝山久徳さんのお料理は、お肉や魚、採れたての地野菜を、ごまの風味や旨味でよりおいしく引き立てるイタリアンで、 石釜で焼いた熱々のピッツアは、生地にたっぷりとごまを練り込んで香ばしく。クリームソースには、コクのある練りごまを。そしてサラダには、風味高い金ごま油をと、それぞれの素材に一番合う、山田製油の「ごま」を使っているまったく新しいイタリアンです。ゆったりとした空間で、ゴマ油とイタリアンの絶妙なフュージョンを楽しんだ後、続いて、山田製油さんの工場を拝見いたしました。案内は、工場でごま製造に携わって10年の営業主任・中井亮さんです。小さいながらも、合理的にそして衛生的な工場は、閉所生産工場の高効率化を絵にかいたような素敵な工場です。商品に応じた石臼のゴマする機械から最新鋭の放射能測定装置など美味しさの追求に加えて安心安全への配慮を最大限行っている工場でもありました。

そして、何よりも工場員の皆様が笑顔で丁寧に作業されていたことが印象的でした。


究極の‘Japanese Quality’の発信「サントリー山崎蒸留所」見学報告

「日本のウイスキー」のふるさと、幾重もの歴史をまとった山崎蒸留所の工場長・藤井敬久さんを訪ねてきました。サントリー山崎蒸留所は90年の時を経て昇華し続ける世界に誇る日本ならではの「ものづくり」の魂を宿した蒸留所でした。一昨年に工場長になられた藤井敬久様の貴重なお時間をお借りして、原材料にこだわる事はもとより、製法、そして醸造樽にまでこだわるサントリーのウイスキーへの想いやこだわりを樽(木材)と熟成の因果関係を中心に藤井工場長のお考えや熱い想いを共に、ウイスキーと料理との密接な関係に及ぶ深いところまで藤口会長と懇談させていただきました。

藤口会長が特に関心を持たれていたウイスキーの味に重要な要素となる木香に関わる木材の選定方法やその理由、効果についても藤井工場長に深くお話しいただけました。まさに「樽は生きもの」の言葉通り、2度3度使う度に樽が「練れ」て木香が上品になり、長期熟成モルトに欠かすことのできない樽に育つのだというご説明を頂きました。そして、ウイスキーつくり欠かすことのできないもう一つの要素である風土気候と水が山崎の地にはすべてそろっていて、まさにウイスキーつくりの理想郷と言える環境だと言えるのです。

素材、環境、製法に日本人としての誇りと匠の技を組みあわせて仕上げるサントリーのウイスキーは究極の‘Japanese Quality’であり、日本料理そのものに極めて近しい日本が世界に誇る繊細な「ものづくりの」の極みを感じる事が出来る時間でした。そして、間違いなくサントリーのウイスキーは世界トップレベルのクオリティであることを確信しました。

できるだけ多くの方に、山崎蒸留所に訪れていただき、ウイスキーを愛してやまない藤井工場長をはじめとするサントリーの皆様の熱い想いが詰まった蒸留所のふれていただきたいと思います。

≪山崎蒸溜所 工場見学へ行こう サントリー≫
http://www.suntory.co.jp/factory/yamazaki/